インポスター症候群の特徴

代表的な特徴について

人によってはネガティブな感情が大きくなり過ぎて、精神的・身体的に限界を迎えてしまうケースもあります。その結果、仕事だけでなく日常生活にも大きな支障をきたすリスクがあるため注意が必要です。最悪の状況に陥らないためにも、インポスター症候群にはどういった特徴があるのかを事前に知っておかなければなりません。インポスター症候群の代表的な特徴を見ていきましょう。

チャレンジを避ける

インポスター症候群の特徴としてまず挙げられるのが、積極的なチャレンジを避ける傾向にある点です。自分に自信を持てず、周囲を騙していると思い込み、上司などから期待されてもそれに応えることができないと考えてしまいます。実際は違うのですが、周囲を騙しているという事実が発覚するのを恐れ、失敗することに対して過剰に拒否反応を示し、仕事に取り組めなくなります。また、自分のせいでチーム全体が失敗することを恐れて、仮に失敗しても責任転嫁ができるように事前の準備をあえてしないといった結論に至るリスクもあります。

自分を卑下する

代表的な特徴として、他人と比較して自分を卑下する点も挙げられます。仕事の成功やそれに対する評価を、自分の力ではなく周囲や運のおかげで得られたと考えてしまうため、本来は自分に実力があったとしても、自信につなげることができません。常に他人を意識して、自分の評価は低いと思い込んでしまいます。この状態に陥ると過剰に謙遜するようになり、自己評価が低いまま、周囲から高い評価を得てもネガティブな感情が増幅してしまいます。結果的にインポスター症候群がより深まってしまい、悪循環に陥る傾向にあるようです。

成功することに対する恐怖感

成功することに対して大きな不安を感じるのも、インポスター症候群の特徴の1つです。成功して高い評価を得ることが、自分の能力ではなく他の要因のおかげだと思い込み自己肯定感が低くなるため、結果を出し続けたとしても自分の評価と周囲からの評価の差に悩んでしまいます。この状態が悪化すると、自分が変化しなければならないと思い込み、より大きなストレスを感じることになります。

女性に多いといわれている

インポスター症候群は、男性よりも女性に多いといわれています。特に日本ではその傾向が強く、これは女性の社会進出や管理職への抜擢などが増えていることが関連しています。また、女性の多い看護師などの仕事でも、インポスター症候群に陥る人が多い傾向にあります。