まずは、インポスター症候群とは何かを知りましょう。仕事である程度成功していても、「自分のおかげではない」「本当は自分に能力などない」「周囲を騙している」などと感じている人は、インポスター症候群に陥っている可能性が高いです。自己評価が極めて低く、過剰に謙遜してしまう人は注意が必要です。インポスター症候群の疑いがある人は、そうなってしまった原因を探りましょう。原因は1つではなく、様々な要素が絡んでいるケースが多いようです。
インポスター症候群とは、仕事において成功しているものの、自分の力で成し遂げたものではないと思い込み、ネガティブな心理傾向に陥ることです。「詐欺症候群」や「ペテン師症候群」とも呼ばれ、近年はインポスター症候群に悩む人が増えています。インポスター症候群は1970年代に出版された著書の中で初めて紹介されました。自分の能力と今の仕事が釣り合っていないと感じている人は、インポスター症候群に陥っている可能性があります。
インポスター症候群に陥ると、積極的なチャレンジを避けるようになります。自分に自信を持てず、周囲を騙していると思うようになるので、失敗に対して過剰に拒否反応を示し、新しい仕事に取り組めなくなってしまいます。自分を過剰に卑下する点も、インポスター症候群の特徴の1つです。仕事の成功を、自分の力ではなく周囲や運のおかげだと思い込み、ネガティブな感情が増幅します。また、インポスター症候群は女性に多いといわれています。
インポスター症候群に陥りやすい人は、「元々不安や心配などの感情を抱きやすい」「小さい頃に成績がよくても親に評価してもらえなかった経験がある」などの特徴があります。人間は表面的な地位や肩書によって他者を判断する傾向にありますが、それに対して当事者は現実とのギャップを感じているため、大きなストレスになります。また、謙虚でいなければならないという日本独自の価値観も、素直に周囲からの評価を受け入れられなくなる理由の1つです。
近年、インポスター症候群が日本で急増しています。女性の社会進出が活発になった一方で、「謙虚で控えめ」であるように教育されてきたため、周囲から高い評価を受けても素直に受け入れにくくなります。集団での成果や同調を重視される教育を受けてきた人が、社会に出ると個々の能力が重視されるようになるため、混乱が生じます。また、日本は仕事上での役割や責任が曖昧な部分が多く、それもインポスター症候群が急増している要因の1つです。
インポスター症候群に陥ると、「失敗したらどうしよう」と不確定な未来に対して不安を抱くようになります。そうならないためにも、現在に集中して目の前の問題に正面から向き合い、解決することに注力しましょう。
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